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Photoshopとcsvデータを連動させて画像を高速量産できる!変数データセットが超便利な件

f:id:mikeda3:20160622180055p:plain こんにちは!iettyデザイナー池田です。

Photoshopには変数データセットという機能があり、csvデータと連動させて複数バージョンの画像をすばやく書き出すことができます! 詳しいやり方についてはAdobeのページをごらんください。

オウンドメディア担当者と連携して、ietty Magazineのアイキャッチ画像を量産する体制を確立したので方法をご紹介します!

f:id:mikeda3:20160626234057p:plain こんな感じの物件紹介まとめ記事のアイキャッチ画像を、エリア名、キャッチコピー、背景画像をテンプレートに従って入れ替えていく画像をたくさん作るのをゴールにします。

ワークフロー

f:id:mikeda3:20160627211839j:plain csvにテキスト・画像のファイルパスを入れたものと、入れ替えて使いたい画像ファイルを用意して、Photoshopのテンプレートファイルから複数のpsdファイルを書き出します。 目標はテンプレートとなる画像づくりだけをデザイナーが担当することです!

デザイナーが量産したい画像のテンプレートを作成する。

変数データセットでは、csvファイルの指定の通りに画像・テキストの入れ替えやオブジェクトの表示・非表示を制御したpsdファイルを量産することができます。 メディア担当者と打ち合わせしたら、Photoshopで入れ替えたいテキスト・画像を意識したテンプレートのpsdファイルを作成します。 *1

csvのデータで入れ替えたい箇所を変数として定義する

f:id:mikeda3:20160626153149p:plain csvデータで入れ替えたいテキスト・画像を「変数」として定義します。 イメージ > 変数 >定義 で変数の定義メニューを開きます。 f:id:mikeda3:20160626153649p:plain ここで変数定義したいレイヤーを選択して、置き換えにチェックを入れたら変数名をつけます。 ちなみに今回はこんなかんじで設定してみました。 *2

f:id:mikeda3:20160626152822p:plain この変数名がcsvデータの列のタイトルになりますので、この変数名をメディア担当者に共有します。 共有の際には、最大で入る文字数なども伝えておきましょう。

メディア担当者が、テキスト・画像の組み合わせのセットのcsvデータを作成する

f:id:mikeda3:20160626155047p:plain こんな感じで1行が1つの画像になるようにデータを作成します。データは.csvで保存してそのときに文字コードがUTF-8になるようにしておきましょう。

csvデータをファイル>読み込み>変数データセットでデータセット読み込みをする!

データセットがうまく読み込まれているかどうかは、イメージ>変数>データセットでここの矢印をクリックして画像がどんどんcsvの通りに入れ替わっていけば読み込み成功です! f:id:mikeda3:20160626155702p:plain

ファイル > 書き出し > データセットからファイル で書き出す!

大量の差分組み合わせの画像が高速で.psdで出力されます!!壮観です。

変数データセットから画像ファイルを出力すると、.psdで書き出されてしまいます。 .pngが欲しい人は一括変換のワークフローで変換します。

dribbble.com

Photoshopなしでpsdデータをpngに変換でき大変便利です! 使い方は簡単、psd to pngのアイコンの上に、変換したいpsdデータをドラッグアンドドロップするだけ(複数ファイルを選択した状態でもOK)で、psdデータのあるフォルダに「png」というフォルダが作られて中に変換されたpngデータが入ってます!

まとめ

デザイナー以外の人もPhotoshopが使える場合は、デザイナーがテンプレートを用意するだけで、非デザイナーがcsvデータを用意して画像を高速書き出しできるこの方法、お互いが仕事に集中できオススメです!

また、デザイナーしかPhotoshopが使えない場合も、単調でミスりがちな入れ替え作業を自動化できますので楽しながらサクッとアイキャッチやバナーなど量産しちゃいましょう!

*1:長さの違うテキストが入りますので、文字間調整・等間隔配置などに気をつけて設定しておきましょう。

*2:画像はスマートオブジェクトだと画像の変数定義がうまくいかないので、ラスタライズしてふつうのレイヤーにすると変数定義できるようになります。